グローバルサマースクール2014 報告 No.2

グローバルサマースクール2014 報告 No.2

2014.9.11

2014年9月10、11日の2日間、ここPulau BandingのCommunity(先住民の居住区)にて、フィールド調査を行いました。マレーシアの学生と本学の学生がペアになって、それぞれが様々な居住区に入り、水や電気といったインフラの状況、医療サービスへのアクセス、野生動物の被害の実態、教育環境などについて、Community Sustainability Assessment (CSA)に従って調査しました。 Communityのほとんどは、ボートや4輪駆動自動車でしかアプローチ…できない場所にあり、私たちの想像を超える環境で生活が営まれていました。また、私たちにとっては当たり前の水でさえ、熱帯雨林の奥に流れる川に簡単な取水場を作ることでやっと手にすることができる状況でした。また、日本でも最近良く聞かれる野生動物の問題は深刻で、特に野生のゾウの被害は生活そのものに大きなダメージを与えているようでした。 明日、学生は本学のペナンキャンパスに移動し、フィールド調査のデータを分析し、課題を洗い出すとともに、その解決法について考えていきます。課題の解決も、いわゆる新技術の提案ということだけでなく、持続可能性を念頭におき、またCommunityの人々の生活スタイルとのマッチングも十分考慮しなければなりません。このサマースクールで、日本の若者の新しい発想が一つでも多くの問題の解決につながることを期待しています。

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