TUT-DCフェローシップとは

TUT-DCフェローシップとは

  情報・AI分野の本学博士後期課程進学者に対して「経済支援」「研究力の高度化」「キャリアパスの支援と確保」を一体的に実施する制度です。我が国の技術科学イノベーション創出に対する高い意欲と能力を備えた優秀な人材を確保するために、本学の強みである産学連携を基盤とした教育・研究資源を活用して、優秀で技術科学に強い人材の活躍の場を確保していくことを目的としています。

  本制度は、文部科学省の科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業の採択を受け、令和2年度(2020年度)に創設したもので、正式名称を「大学・高専連携型グローバルAIイノベーションフェローシップ」と言います。

対象者

本学工学研究科博士後期課程に入学し,優れた研究能力を有し,研究に専念することを希望する者で,以下のいずれにも該当しない者

  1. 社会人
  2. 国費外国人留学生
  3. 政府派遣留学生
  4. 日本学術振興会特別研究員
  5. 国際プログラム学生
  6. その他国費により給与・給付奨学金を受けている学生。ただし,授業料免除,本学の基金等による奨学金,その他研究専念義務を損なわない給与は除く。

支援内容

支援は2種類(タイプA,タイプB)あり,選考により支援のタイプを決定します。支援期間は3年間(標準修業年限)です。

【タイプA】

  • 研究専念支援金: 研究に専念するための生活費相当 月額15万円
  • 研究費: 研究に必要な経費 年額50万円上限(審査を経て決定します)

【タイプB】

  • 研究専念支援金: 研究に専念するための生活費相当 月額10万円

【タイプA・B共通】

  • 授業料: 全額免除

  • 研究力向上・キャリアパス支援: 研究力を向上させる取組,博士後期課程修了後のポスト確保に向けた取組等

    <研究力向上・キャリアパス支援に向けた取組>

    • 研究に専念できる環境: 経済支援
    • 研究力の高度化: 複数指導教員+主体的、自立的な研究姿勢や研究実践力向上の為の研究費支給
    • 課題解決力の高度化: 実社会における複雑な問題をAIにより解決する能力を修得,コース別インターンシップ
    • キャリアパス開拓を支援する取組: AI企業コンソーシアム等との産学連携型ジョブマッチング

    <キャリアパス確保に向けた取組>

    • 博士後期キャリアパス協議会: 企業と学生との交流機会
    • AI企業コンソーシアムとの連携: 起業マインドやAIスキルアップセミナー,ジョブマッチング機会提供
    • アカデミアポスト獲得への支援: 育成助教(大樹プログラム)や高専等への採用支援

※ 2021年度に博士後期課程に進学(入学)したフェローシップ生はタイプAとして扱います。

申請、審査基準等

申請: 別途案内します

審査基準: 書面評価及び面接評価方法について pdf [39KB]

フェローシップ生の取り組むべき事項

  • 一般の博士後期課程の学生がTUT-DCフェローシップ制度を利用する場合、基本的に学位審査手続きを含めてそれぞれの所属専攻の教育カリキュラムを履修します。ただし、リーディングプログラム、技術科学教員プログラムなどを履修する学生については、所属する教育プログラムで指定されているカリキュラムを履修します
  • 毎年度1年間の研究計画を策定し、研究計画を踏まえた研究活動に専念すること。タイプAの場合、研究計画はフェローシップ研究費申請の際に研究計画申請書として提出してもらいます。タイプBの場合、年度当初に指定様式の研究計画書を提出してもらいます。
  • 研究者としてのキャリアパス獲得のため、外部資金獲得の練習も兼ねてJSPS特別研究員へ申請すること。
  • 大学が実施する研究力向上等に関するプログラム(フェローシップ実務訓練、AIスキルアップセミナー、起業マインドセミナー、産学連携ジョブマッチング等)に参加すること。
  • 研究活動の状況を定期的に大学に報告すること。研究力向上等に関するプログラムの履行状況についても、その中で報告が必要です。タイプAの場合、フェローシップ研究費の研究進捗状況報告書がこれにあたり、研究力向上等に関するプログラムの履行状況は研究費の査定項目の一つになっています。タイプBの場合は、年度末に指定様式の研究進捗状況報告書の提出が必要で、タイプAの枠が空いた際にこれをもとにタイプAへの昇格審査が行われます。
  • メンターによる面談を定期的に受けること。
  • 本学が行う研究倫理教育(全フェローシップ生)および公的研究費の適正な取扱いに関するコンプライアンス教育(タイプAのみ)を受講すること。

フェローシップ生の取消

フェローシップ生が以下のいずれかに該当した場合は、フェローシップ生を取り消し、研究専念支援金の支給、フェローシップ研究費の配分、授業料免除を中止します。

  • その年の1月から12月までの間に給与・役員報酬等の安定的な収入(年240万円以上)がある場合。なお、この収入には、有償のインターンシップ、RA・TA、アルバイト等によるものを含みません。
  • 日本学術振興会の特別研究員、国費外国人留学生制度による支援を受ける留学生、母国からの奨学金等の支援を受ける留学生となった場合。
  • 研究計画の遂行状況またはフェローシップ生としての義務の履行状況が不十分と認められる場合。
  • 応募資格を満たしていないことが判明した場合。
  • 本人から辞退の申し出があった場合。
  • 休学した場合。ただし、出産・育児・疾病等の場合は、支給を一時中断して復帰後に再開するなど、状況に応じ個別に判断します。
  • 退学した又は除籍となった場合。
  • その他学長が取り消すべき事由があると判断した場合。

支給対象学生

2023年度フェローシップ受給者名簿

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