学生募集
先輩からのメッセージ
《「技術を創る」エンジニアに 》
私はグローバル企業の基礎研究所で量子ソフトウェアの研究開発をしています。日進月歩の競争の激しい分野ですが、世界中の拠点にいる優れた同僚と議論して創られたものが、世の中で使われていく様子にやりがいを感じています。リーディングプログラムでは、専攻と離れた脳科学という分野を履修した事で、思考の幅に広がりができました。多様な履修生と切磋琢磨してきた経験は、異なる意見を受け入れ、自分の解を見出す能力を培ってくれました。
《 研究だけが研究者の道じゃない 》
博士後期課程を修了した人が社会で活躍する道は、なにも研究だけではありません。リーディングプログラムでは、国内外・他分野の学生との交流や半年間の実務訓練などの活動を通して、社会で活躍できる研究者の姿を自ら描く機会が与えられます。
リーディングプログラムでの経験は、研究者のマインドがどんな場面でも活かせることを教えてくれました。民間企業に就職してチームのマネジメントに携わった際も、これらの経験が役に立ちました。研究だけが華じゃない、自分に合った研究者の道をリーディングで探してみませんか?
《 自分の殻を破れ 》
本プログラムでは、学外で開講される多様な講義に参加したり、長期インターンシップをしたり、通常の学生生活では経験できないカリキュラムがたくさん用意されています。技科大には、高専時代から同じ分野に取り組んでいる人が多いのではないでしょうか? 多様な分野に触れて、「自分にはこれしかない・これだけをやっていたい」といった考えを破ることができた経験は、今も無駄にはなっていません。
《 リーディングプログラムでの貴重な経験 》
リーディングプログラムならではの学外講師による専門講義や他専攻の学生との研究発表ディスカッションは、通常の博士後期課程では得難い貴重な経験となりました。自分の研究に特化した専門性のみならず、より一般的な問題解決能力やリーダーシップといった言葉でも表せられるいわゆる人間力を、このプログラムによって高められたのではないかと思います。プログラム修了後、産業界とアカデミアの両方を経験しましたが、仲間と切磋琢磨しながら培った力はどちらの領域でも役に立っています。
《 博士進学への悩み 》
このページを見ている学生の中には、博士への進学を悩んでいる方もいるでしょう。私も当時は同じように悩んでいました。自身にとって博士進学が良いものになるかどうかは、結局のところ社会情勢や研究室選びなど運の要素が大きいです。悩んでいてもどうせ解決しないので、とりあえず進学してから考えましょう! 本プログラムのような経済支援が得られる機会は、博士課程全体でもまだ多くはありません。チャンスがある内に挑戦しましょう!
《 リーディングプログラムで得た経験を業務へ 》
私は脳波に関する研究開発を行なっています。この業務にはリーディングプログラムで得られた脳科学の知識を直接的に応用できています。
また、リーディングプログラムでは、他のプログラム生との議論や交流、様々なインターンシップなどで知見を広げることができました。企業での研究開発は学術研究とは目的が異なりますが、進め方は変わらないので、このプログラムを通して得られた経験を活かすことができています。
《 医療を作る企業で活躍するために 》
私は医療機器メーカーのR&D部門に勤めています。学術研究とは違う点もありますが、製品開発でも、課題設定し、仮説・実験・考察を個人やチームで繰り返します。また新製品創出のため、学会や手術ライブ聴講、ドクターヒアリングも行います。リーディングプログラムでは、他専攻学生との交流や協力、研究支援、インターンなど素晴らしい機会がありました。これらの経験は、企業での活動の深さや幅広さをもたらす基礎になっています。
《 ひとりの力では生み出せないもの 》
私は半導体メモリを製造する会社で研究開発に携わっています。ここではひとつの製品を生み出すため、数百人の人たちが協力してプロジェクトを進めています。リーディングプログラムでは、他校を交えたワークショップや実務訓練などを通して、専攻や大学、国の垣根も超えて様々な人と関わる経験ができました。その中で身に付いた誰かと協力して物事を進める力や、他分野の人にも分かりやすく伝える力、そして研究で身に付けた粘り強く考え、課題を解決する力が今の環境でも生かされています。
《 アカデミアで生きる 》
私は修了後、日本学術振興会特別研究員PDとして大学で研究をしています。今は多くの分野が機械学習やVRを組み合わせているように、分野横断型の研究が盛んです。リーディングプログラムでの異分野交流経験はきっと大きな助けになるでしょう。また、博士後期実務訓練では、世界トップレベルの研究室に行くことができました。彼らが何を考え、どのように研究をしているのかを肌で感じられたのはとても貴重な経験であり、私の研究に大きく影響しています。
《 経験を若い世代へ還元していく 》
私はリーディングプログラム修了後、高等専門学校の助教として働いています。このプログラムでは、脳科学に関する専門知識の修得はもちろんのこと、国内外問わず様々な方々との交流を通して、普通に学生生活を過ごすだけでは得難い貴重な経験を沢山させていただきました。また、長期実務訓練では、実際に高専に教育実習に行くことで、学位取得後の自分のキャリアを明確にイメージすることができました。今後は、このプログラムで得た自身の経験や知識を若い世代へ還元し、未来のエンジニア・研究者の育成に励みたいです。
《 どんな博士になりたいか 》
リーディングプログラムは通常の博士の修了要件に加えて独自の修了要件が求められます。そしてその分だけ相応の努力が求められます。しかし自分が築きたいキャリアを考えたとき、プログラムが養成を目指す人物像に自分が積みたいキャリアが含まれるなら、プログラムを利用するのは成長への近道になります。リーディングプログラムへの応募をきっかけに、師事する先生と目指したい博士像について話してみるのはいかがでしょうか。