社会が待望する人材育成

プログラムについて

社会が待望する人材育成

本プログラムは、ゲノム、タンパク質から神経細胞・回路、脳、そして個人・社会に至る多様な時空間スケールの脳情報に対し、センシング、伝送・蓄積、解析・モデル化、シミュレーション技術を駆使し、これを脳科学における様々な課題:遺伝子と生体機能、神経情報伝達、神経回路網機能、知覚・認知・記憶・学習、発達、コミュニケーション等の理解に直接結びつけることができる「ブレイン情報アーキテクト」の養成を目的とします。彼らは、変革し続ける世界・産業界・環境に適応し、自ら新しい技術・産業・社会・価値を創り出すと期待できます。

そのために、本学がエレクトロニクス先端融合技術教育としてこれまで培ってきた教育方法を、浜松医科大学のメディカルフォトニクスとの連携によって、ゲノム機能解析、バイオセンシング、ナノフォトニクス、ハイパフォーマンス・シミュレーション、脳情報デコーディングの5つの分野における先端技術教育として強化し、以下に示すブレイン情報アーキテクトとしての能力と資質を併せ持つ人材を養成します。

  1. 革新的脳科学推進力: ゲノム科学、生命科学、神経科学、認知科学など幅広い脳科学分野における課題を解決するために必要な素養、およびこうした分野の研究を加速させる革新的技術に対する先見性と開拓力
  2. 先端情報エレクトロニクス展開力: ゲノム解読やセンシング技術、ナノフォトニクス、脳情報デコーディングやバーチャルブレイン・シミュレーションなど、先端情報エレクトロニクスを、脳科学の課題解決に応用・展開する力
  3. 大規模神経情報処理技術: 多種多様で大規模・大容量の神経情報をハンドリングするために必須の情報技術、すなわち情報計測・蓄積・伝送技術、情報マイニングによる特徴抽出、対象の大規模モデリング・シミュレーション技術、可視化技術を駆使する力
  4. グローバル・コミュニケーション力: 異分野融合開発研究に不可欠であるリーダーシップ、コミュニケーション力(国際感覚・語学力)
  5. イノベーション力: 少子高齢化や医療格差の増大、技術のもたらす負の遺産の顕在化など、人類が直面する社会的課題の解決の道筋を展望し洞察する力とマネジメント力

こうした能力を育成するため、脳科学・工学という専門の枠を超えた履修体系を整備し、浜松医科大や国内外の大学・研究所、企業からのグループ指導教員制度や、見通しの良いキャリアパス形成などを特長とする新たな教育システムを構築します(詳細は、カリキュラムをご参照ください)。

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